ヴァンクリーフの結婚指輪が芸能人・セレブに人気な理由

ヴァンクリーフ&アーペルは、世界5大ジュエラーであり同時にパリの5大ジュエラーでもある唯一のハイジュエラーである。そのブランドの成り立ちから「愛のジュエラー」とも呼ばれ、芸能人が結婚指輪や婚約指輪として選ぶことも多いため、多くの人が憧れるジュエラーのひとつだ。花やチョウなどの自然のモチーフをよくデザインに取り入れていて、フェミニンでポエティックな世界観を愛するファンも多い。

この記事ではそんなヴァンクリーフ&アーペルの人気の理由についてや、ブランドの成り立ち、人気のアイテムなどについて幅広くまとめている。

芸能人にヴァンクリーフ&アーペルの結婚指輪が人気の理由

世界中のセレブを虜にしてきたヴァンクリーフ&アーペルのジュエリーの数々は、時を超えて今なお人々の憧れの的だ。ヴァンクリーフ&アーペルの結婚指輪や婚約指輪をはじめとしたジュエリーは、芸能人にも愛好者が多い。

庶民から王族まで多くの人を魅了してきたヴァンクリーフ&アーペルの人気の秘密はどういうところにあるのだろうか?ブランドの設立からどのようにして今の地位を築き上げたのか、さらにヴァンクリーフ&アーペルがなぜ高いのかについても調べてみた。

ヴァンクリーフ&アーペルはどこの国のブランド?

ヴァンクリーフ&アーペルは1906年にアルフレッド・ヴァン クリーフが妻(エステル・アーペル)の兄とともに、パリのヴァンドーム広場に設立したブティックから始まった。アルフレッドとエステルはともに宝石商の子息であり、宝石への愛と情熱で二人の絆は固く結ばれていた。ヴァンクリーフ&アーペルはその時代ごとに求められる流行に合わせてジュエリーや時計など様々な作品を作り上げてきた。

独自のスタイルの確立とミステリーセットの発明

1920年代にヨーロッパで東洋ブームが起こった際にはエキゾチックなモチーフや新たな素材を使用したジュエリーやオブジェが多数生まれた。その頃、創業者の娘がアートデザイナーに就任し、ヴァンクリーフ&アーペルの独自のデザインとスタイルを確立していった。表から金属が見えないように貴石をセッティングする技法である「ミステリーセット」が生まれたのもこの時代のことであった。

1942年には、ニューヨークにアメリカ初のブティックをオープン。花や動物、妖精などをモチーフにしたヴァンクリーフ&アーペルのジュエリーは繊細で華々しく、エジプトの王女やグレースケリーなど多くのセレブや王族を魅了した。

ヴァンクリーフ&アーペルを代表するアイコン アルハンブラ誕生

1968年に初めてアルハンブラのネックレスが制作された。この四つ葉のクローバーをモチーフにした作品は、その後も現在に至るまでヴァンクリーフ&アーペルを代表するアイコンとして君臨し、多くの女性の心を掴んでいる。こうして数々の偉業を成し遂げながら、ヴァンクリーフ&アーペルは今もなお革新的なジュエリー・時計・芸術工芸品を世に送り出している。

ヴァンクリーフ&アーペルはなぜ高い?

世界の上流階級から贔屓にされているヴァンクリーフ&アーペルは、その価格帯ももちろんハイクラスだ。ヴァンクリーフ&アーペルがなぜこんなに高いのかというと、そのブランド力と卓越した職人の技術、さらに選び抜かれたダイヤモンドの品質に理由がある。

世界の5大ジュエラーであり、歴代の王侯貴族やセレブリティに愛されてきたという歴史と、ミステリーセットを始めとした優れた技術力、ヴァンクリーフ&アーペルのダイヤモンドは一級品であるという信頼があって、今のブランドの価値となっているのだ。

さらに最近では円安や原材料費・人件費の高騰により、欧米のハイブランドは軒並み値上げが続いている。ヴァンクリーフ&アーペルも例外ではなく、人気のコレクションのものだと中古品であっても新品よりも高い値段が付くこともあるという。しばらくは右肩上がりに値上がりが続くと予想されているため、欲しいアイテムがあるならば思い切って早めに買っておいた方がよいかもしれない。

芸能人にも結婚指輪などが人気のヴァンクリーフ おすすめのアイテムは?

ヴァンクリーフ&アーペルを愛用している芸能人としてマエノリことモデルの前田典子さんや医師でタレントの西川史子さん、モデルの滝沢眞規子さんなど、大人の女性たちが愛用している印象だ。芸能人が愛用しているのも、アルハンブラシリーズが多いようで、やはりどんな装いにも合い、合わせやすいというのも理由のようだ。

スポーツ選手では卓球の石川佳純さんが試合中にアルハンブラのピアスを着けていたことも話題になっていた。四葉のクローバーには幸運のお守りの意味もあり、石川さんも勝利を願って着用していたのかもしれない。

この項目では、幅広く人気のあるヴァンクリーフ&アーペルを、種類ごとに人気のアイテムについてまとめてみた。

ヴァンクリーフで人気の時計

ヴァンクリーフ&アーペルの時計はまさしく芸術品だ。ブランドの初期のころから時計製造にも力を注いでいたため、ジュエリーだけでなく時計の評価も高い。2020年にはジュネーブで行われたウオッチメイキンググランプリにてジュエリーウォッチ賞と芸術工芸時計賞を獲得した。高いものだと数千万円にもなるヴァンクリーフ&アーペルの時計だが、コレクションによっては100万円台で買えるものもある。

アルハンブラウォッチ

ブランドアイコンのアルハンブラには時計もあり、エレガントなスタイルを愛する女性から人気がある。100万円台から買えるため「結婚記念日のプレゼントに夫から買ってもらった」「自分へのご褒美に仕事を頑張って買う予定」などの口コミがネット上では見られた。

ペルレウォッチ

文字盤を取り囲むビーズ装飾が印象的なペルレウォッチ。シンプルなデザインだがフェイスのギヨシェが華やかで女性らしさがあり、TPOを選ばない万能さもポイントが高い。ベルトは着せ替え可能なので、気分やファッションに合わせて楽しみたい。

ヴァンクリーフで人気のピアス

アルハンブラシリーズのピアスも非常に人気が高い。スウィートアルハンブラシリーズはヴィンテージアルハンブラより一回り小さいサイズとなっている。ヴィンテージアルハンブラのトップの大きさが1.5cmくらいなのに比べて、スゥイートの方では約1cm程度である。

ドラマでもよく出てくるヴァンクリーフ&アーペルのジュエリー。Netflixドラマ「離婚しようよ」で女優役の仲里依紗が着用している「フリヴォル イヤリングスモールモデル」は¥2,468,400(税込)。ブランド創世期から、花や自然をかたどった商品はヴァンクリーフ&アーペルの代表的なもの。こうしたロマンティックでフェミニンなデザインはヴァンクリーフ&アーペルが得意とする分野である。

ヴァン クリーフで人気のネックレス

やはりネックレスでもアルハンブラシリーズは一番人気である。アルハンブラシリーズのネックレスには通常のクローバー型以外に、ハート型、パピヨン型もあり、クローバー型をすでに持っているという人や、人と違ったものを持ちたいと思う人に選ばれている。

数百万円というものも多いヴァンクリーフ&アーペルのジュエリーの中では、手に入れやすい20万円台からという価格帯なのもあり、アルハンブラペンダントは初めてのヴァンクリーフ&アーペルとしても人気が高い。

ヴァン クリーフの価格改定

毎年のように値上げが行われているハイブランド界隈だが、ヴァンクリーフ&アーペルも例外ではなく、最近では2023年6月15日に価格改定が行われている。ダイヤモンドのリングだと価格改定前に1,174,800円(税込)だったものが1,346,400円(税込)になるなどしており、171,600円の値上げ(1.14倍)となっている。

ジュエリー業界ではもう何年もこうした値上げ状況が続いており、数年前に購入したブランドジュエリーが売却したらプラスになったという声もあるため、投資としていくつか買っておいてもいいのではという人もいるようだ。

ヴァン クリーフホリデー 2023の予想は?

ヴァンクリーフ&アーペルで年に一回発売される限定のホリデーコレクション。2005年から発売されていてアルハンブラのネックレスの限定色や限定デザインが例年10月1日ごろに発売されている。オンライン販売はなく、店頭のみでの販売となる。2022年のものはティファニーブルーにワンポイントのダイヤモンドが可愛いデザイン。

このホリデーコレクションは販売時期の前になるとまず顧客に連絡がありそちらで予約が埋まってしまうため、一般には回ってこないようだ。限定色は人気があるので中古でも新品と変わらない価格かプレミア価格で売りに出されている。

ホリデーコレクションは、毎年販売前にはカラーの予想でネット上が盛り上がっている。2023年の予想はまだ上がってないが、2021年がパステル系ピンク、2022年がセラドングリーンという色名でパステル系のブルーなので、今年もパステル系が来るのだろうか?今年のホリデーコレクションの発表が楽しみだ。

芸能人にも人気のヴァンクリーフ 結婚指輪どれがおすすめ?

ここからは、憧れのヴァンクリーフ&アーペルで結婚指輪を準備したいと思っている人に向けて、結婚指輪や婚約指輪の後悔しない選び方について解説していく。一生に一度の大きな買い物になるので、慎重に選びたい結婚指輪や婚約指輪だが、ブランドは絞り込めたもののどのタイプの指輪がいいのか悩むことになる人は多いだろう。

将来後悔しない指輪選びのためのポイントがいくつかあるので、それらのことを参考にしながらぜひ自分に合った指輪選んでいただきたい。

ヴァン クリーフの 結婚指輪と婚約指輪 後悔しない選び方

ヴァンクリーフ&アーペルで結婚指輪や婚約指輪を選ぶ際に後悔しないように、あらかじめ大事なポイントは抑えておいた方がいいだろう。

  • 購入時期は挙式の4~5か月前までに
  • お金のことは早めに話し合いを
  • 爪はナチュラルな状態で
  • 婚約指輪との相性も大事
  • 店員さんに何でも相談しよう

指輪は刻印やサイズの調整などで受け取りまでに時間がかかることがあるため、挙式や前撮りの日の4〜5か月前までには用意するようにしよう。指輪の代金をどちらがいくら払うかと言ったことは、先によく二人で話し合っておいた方が購入段階でスムーズにいくだろう。

普段凝ったネイルをしている人も、指輪を合わせに行くときはシンプルなナチュラルネイルの方がいいようだ。結婚指輪と婚約指輪を重ね付けするシーンもあると思われるので、指輪同士の相性のいいものを選びたい。婚約指輪の写真を持参したり、実物があれば持っていこう。

ショップにいる店員さんはプロなので、分からないことがあれば何でも尋ねてみよう。きっと最適なアドバイスをもらえるはずだ。

ヴァン クリーフ結婚指輪の相場は?人気なのは?

ここでは、ヴァンクリーフ&アーペルの結婚指輪の相場や人気の商品などについて解説している。結婚指輪は人とかぶらない物を探しているという人は多いので、最近人気のものはあえて避けるなど、情報を取り入れておくに越したことはない。ヴァンクリーフ&アーペルで結婚指輪や婚約指輪をこれから選ぶ人の参考になれば幸いである。

結婚指輪は10万円台から

ヴァンクリーフ&アーペルの結婚指輪で公式サイト内で一番安く買えるものはトゥージュール マリッジリング 2.5 mm18K ローズ ゴールド¥102,300 (税込)である。
このリングは極限までシンプルなデザインの結婚指輪で、なめらかなローズゴールドの輝きが感じられる。幅が3種類選択できるため、男性のしっかりした指には太めのタイプの方がお似合いだろう。

500万円を超える結婚指輪は約3カラット

反対に、一番高い結婚指輪はアンラスモン リング¥5,016,000(税込)。この指輪はダイヤモンドが95 石、合計2.89 カラットという大変贅沢なリングとなっている。ダイヤモンドがぐるりと一周リングを取り囲み、中央には大きめ、サイドにはそれより小さめのダイヤモンドを一列に配置した、どこから見ても美しく迫力のあるリングである。
このようにヴァンクリーフ&アーペルの結婚指輪は10万円台から500万円台まで幅広い価格帯が用意されている。憧れのジュエラーにも意外と手の届く価格の品があることに驚いた人もいるだろう。このようなところも、世界中で多くの人から愛されている理由かもしれない。

ヴァンクリーフ&アーペルで人気の結婚指輪

インターネットでの口コミを元に独自に調べたヴァンクリーフ&アーペルで人気の結婚指輪をいくつか紹介していく。どれも素敵なので目移りしてしまうが、この記事が少しでも指輪選びの参考になれば嬉しい。

タンドルモン エトワール マリッジリング

ヴァンクリーフ&アーペルの結婚指輪で人気が高いのがこちらのタンドルモン エトワール マリッジリング(税込¥279,400)だ。シンプルなデザインのリングにダイヤモンドが3石埋め込まれており、さりげない美しさに魅了される。オフィスなどに着けていっても全く違和感のないデザインで、男性が着用するのもいいだろう。

ペルレ ゴールドパール リング

ペルレ ゴールドパール リング(税込¥115,500)18Kイエローゴールドのものも人気が高い。公式サイトのブライダルのページには載っていないが、この指輪を結婚指輪として着用している人が多かった。ペルレ ゴールドパール リングがおすすめな理由のひとつは存在感があるが主張しすぎないデザインであること。さらに、1本で着用するだけでなく重ね付けのときにも華やかさをプラスすることができるので重宝しそうだ。

総括:ヴァンクリーフ&アーペルの結婚指輪などが芸能人にも人気な理由

この記事をまとめると

  • ヴァンクリーフ&アーペルはフランスで生まれたブランド
  • ヴァンクリーフが高価な理由はブランド力と技術と品質
  • 時計、ピアス、ネックレスが人気のアイテム
  • アルハンブラはすべてのアイテムで人気のコレクション
  • ヴァンクリーフでは毎年のように価格改定がある
  • ホリデーコレクションも人気があるが顧客のみの販売
  • 結婚指輪は10万円台から500万円超えまで幅広い価格帯
  • 人気の結婚指輪はタンドルモンやペルレなど

ヴァンクリーフ&アーペルは四葉のクローバーモチーフのアルハンブラが人気があるため、結婚指輪のイメージがあまりなかったが、10万円台から買えるデザインもあり意外と門戸が広いブランドであると分かった。とは言えホリデー限定アイテムは誰でも買えるものではなかったり、数千万円の時計があったりと、世界5大ジュエラーとしてのラグジュアリーな部分も人々を虜にする理由のひとつだろう。

値上げの影響もあり簡単には手が出せなくなったと思う人も多くなったヴァンクリーフ&アーペルだが、その詩的な感性が紡ぎだす芸術性の高い作品たちはいつの時代も人々を魅了し続けることだろう。